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サステナビリティ用語集

サステナビリティに関する用語などを分かりやすくご紹介しています。

サステナビリティ

■現在のニーズのために、将来のニーズを損なわないこと。
■環境責任、社会進歩、経済活動への永続的かつバランスのとれたアプローチ。

接続可能な環境・経済活動・社会進歩

ユニバーサル

ユニバーサル=普遍的=広く一般に行きわたる(あてはまる)様子
ユニバーサルデザイン=障がいの有無、老若男女、国籍・文化・言語、に違いを問わず、すべての人にとって使いやすい製品・施設・環境・サービスをつくること日本は現在、65歳以上の高齢者が人口の21%以上を占める「超高齢化社会」と呼ばれる人構成となっています。また、平成26年の海外からの訪日外国人(旅客)は1,341万人を数え、平成27年は1,900万人を超えました。そして、平成28年には「障害者差別解消法」が施行され「正当な理由なく、障がいを理由として、財・サービスや各種機会の提供を拒否する」ことが禁止され、これからの社会では、より多様性(ダイバーシティ)が求められます。
いままでは外国人・高齢者・障がい者などへの配慮は特別なものと考えられてきましたが、これからは誰もが当たり前にサービス受けることができ、活躍する機会を得られるためへの取り組みが求められます。
そして、バリアフリーというハード中心の考え方に加えソフトにも力点を置き、より進化させた考え方がユニバーサルデザインともいえます。そのユニバーサルデザンの考え方をイベントに取り入れたものが「ユニバーサルイベント」です。

参考サイト
内閣府ホームページ 観光庁ホームページ
参考図書
いま、求められるユニバーサルイベント(一般社団法人 社団法人日本イベント産業振興協会)

レガシー

レガシー

ここ数年、イベント開催の重要なテーマとしてレガシーが取り上げられています。これはイベントが社会に与える影響のことを指すものです。影響にはポジティブなものとネガティブなものがありますので、レガシーの創出とはポジティブな影響を最大化し、ネガティブな影響を最小化していく取り組みであると言えます。

国際的に活用が進んでいる規格によると、ISO20121では「イベントの後に残される結果」、GRI EOSSでは「イベントの後にも持続する効果」と定義されています。両規格ともに参考情報として次のように説明されています。「レガシーは、イベントの物理的、経済的、社会的、環境的な影響を含む」「レガシーは、イベントの結果として新たに習得することも含まれるだろう。例:新たな知識、訓練、基準、ベストプラクティス、技能、組織、システム、関係、パートナーシップ、イノベーション」。

これらを整理すると、レガシー創り手と受け手で少し捉え方が異なることが分かります。レガシーの創り手あるいはその発生を促進する立場であるイベント主催者・制作者にとってレガシーとは「イベントの理念・目的を具現化したもの」と考えられ、レガシーの受け手を広く社会として捉えた場合には、レガシーとは「持続する付加価値」であると考えられます。ただし、全く別のものではなく、生み出されたレガシーは同じもので、多面的な受け取り方ができるようになることが望ましいと考えられます。

オリンピックレガシー

レガシーを最も期待されるイベントの一つであるオリンピックのレガシーについては、IOCは次のように発表しています。
「オリンピックレガシーには、大きく、「招致都市にもたらされるもの」と「オリンピックムーブメント全体にもたらされるもの」の2つがある(IOC、2010)レガシーは一般的に「スポーツ」「社会」「環境」「都市」「経済」の5つのカテゴリーに分類することができる。さらに、これらのレガシーには有形のものと、無形のものがある。(IOC、2013)

レガシーに取り組む際にはポジティブとネガティブの両側面を意識する必要があります。これをふまえてオリンピックレガシーを整理すると下図のようにまとめられます。

レガシーの創り手はこれを認識し、自身の創り出すレガシーがどこに位置しているものか、互いに影響を与え合う、あるいは補い合えるレガシーにはどのようなものがあるのかを考えていくことで、レガシーを共創していくことができるようになります。

参考図書
ISO20121:イベントの持続可能性に関するマネジメントシステム-要求事項と利用手引き-
GRI EOSSOlympic Legacy (2013)IOC

GRI EOSS

オランダに本部を置くNGO団体Global Reporting Initiative(GRI)が発行するレポーティングガイドライン。国際的な信頼に基づき、サステナビリティに関する報告の枠組みとして広く活用されている。

企業・団体全般に適用できる本文に、イベントの主催者向けの内容を追加した『GRI Event Organizers Sector Supplement(EOSS)』がイベントにおけるサステナビリティレポートのガイドとして活用されているレポーティングというタイトルであるが、日本で言う報告書の書式のようなものではなく、組織を見える化し、リスクを回避するために、サステナビリティに関する課題と、解決に向けたコミュニケーションガイドを提供している。

課題は経済、環境、社会の3分野から97項目挙げられているが、これらの全てに取り組まなくてはいけないということではなく、国際的に共通認識されている課題が 97項目あるというように受け止めるようになっている。

サステナビリティに関する課題は数多く、その範囲も広いため、1つずつ確実に進めていくことが必要であるが、顕在化している課題だけでなく、潜在的な課題を明示しているために、将来的なリスク回避にも役立てることができる。

ISO20121

ISO20121

ISO 20121は、2012年6月に発行された国際標準規格です。活用の目的はイベント分野においてサステナビリティに取り組んでいくためであり、環境、社会、経済の側面から影響を管理していくためのマネジメントシステムです。

この規格は英国規格BS8901を基にしています。BS8901は、2012年に開催されたロンドンオリンピック・パラリンピックを「夏期オリンピック史上最もサステナブルな大会」として、環境・社会・経済のバランスの取れた大会運営するために2007年に策定された規格です。BS8901が国際的に活用が進められていく中で、国際標準規格へのニーズが高まり策定が始まりました。

現在では、企画の地球環境や社会問題に対する意識高まりから、イベントに関わる多くの組織がこISO20121を活用し、イベントや組織の特性に合わせてサステナビリティに取り組んでいます。

イベントサステナビリティーに取り組むイメージ

ISO20121の対象

ISO 20121の活用対象は、イベントに関連する企業・団体とイベントのそのものの二つに分かれます。
イベントに関連する企業・団体にはイベントの主催者はもちろんのこと、イベントに関連する製品・サービスを提供していくステークホルダーとして、サプライヤー、出展者・出演者、施設や開催地などが含まれます。
イベントは国際イベントから地域のお祭りまで、規模・形式・ジャンルを問わず、全てのイベントを対象としています。

対象 備考 適合性の主張
組織(個人) 主催 ・すべてのイベントにISO20121を適用
・定期開催のイベントにISO20121を適用
・単一のイベントにISO20121を適用
施設、開催地
サプライヤー
出展者・出演者ほか
・イベントに関連する製品及びサービスの
 一部にISO20121を適用
イベント
イベントの計画
規模・軽視・ジャンルを問わず
全てのイベント
・ISO20121を順守しているという
 主張はできない

活用により得られるもの

活用により得られるもの1.評判を高める 2.経営基盤の強化 3.要求への対応

ISO20121を活用すると次のような効果が得られます。

1.評判を高める
イベントにおいて環境責任や社会進歩に取り組んでいくことで、参加者などの直接的な関与者だけでなく、開催地の自治体やコミュニティとの良好な関係を築くことができ、社会全体からの信用を高めることができます。

2.経営基盤の強化
ステークホルダーとの関係を整理し、共に取り組んでいくことで、サプライチェーン全体のコスト効率を高めていくことにつながります。併せて、イベントマネジメントのノウハウを整理し、組織の内外と共有することでマネジメントの効率化・精度向上に役立てていくことができます。

3.要求への対応
イベントに関する法律・条令、ステークホルダー、社会の潮流などに対応していくことでイベントを通じた社会的責任を果たすことができます。

ISO20121の認証取得例

イベント・組織 形態
Good Wood
2012年世界トライアスロンシリーズ横浜大会
2013年台湾ランタンフェスティバル
Sydney Festival
Way Out West
Rock In Rio 2013
イベント(スポーツ)
イベント(スポーツ)
イベント(フェスティバル)
イベント(フェスティバル)
イベント(音楽)
イベント(音楽)
イギリス
日本
台湾
オーストラリア
スウェーデン
ブラジル
Danish Ministry for the Foreign Affairs
Manchester United
UBM Live
The Coca Cola Company
主催者
主催者
主催者
主催者(スポンサー)
デンマーク
イギリス
オランダ
イギリス
日本コンベンションサービス株式会社
Gris Co.
Ryan Cleaning
Weymouth and Portland National Sailing Academy
Millennium Stadium
Plaza Athénée Bangkok
コンベンション企画・運営
製作者
製作者
施設(会場)
施設(スタジアム)
施設(ホテル)
日本
イタリア
イギリス
イギリス
イギリス
タイ